生物はなぜ死ぬのか
この世に生まれてきた意味。。生死とは何か。。それが知りたくていろいろな書物を読みあさったりするのだが、本書のタイトルはまさに直球。。
著者は東京大学定量生命科学研究所教授の「小林武彦」氏。。私よりも15才ほど年下の方。。
私もこの歳になると読む本はほとんど年下の方が書いたもの。。昔は自分より年下の人が書いた本なんて読めないよ。。と感じていたこともあったのだが、今はそうも言っていられない。。教えを請うのに年齢は関係ない。。
このタイトルだと、宗教本とか生き方指南になりそうでもあるが、本書は科学的・生物学的に考察を進めるスタンスなので読んでみよう。。という気になる。。
まず、宇宙の成り立ちから話が始まるのがよい。。つまり「ビッグバン」。。
地球から観ている太陽は8分19秒前の太陽の姿である。。なんて言われると私なんぞはワクワクしてしまう。。もし、138億光年離れた先が見える望遠鏡が開発されたならば、この宇宙が生まれたときの光景が見える。。可能ならば観てみたい。。
我々が生きているのはこの地球なのだから、話は地球上に展開される。。進化の問題。。
「25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、ぐるぐるかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出す。。」(P.38-40)。。という具合に、ほとんどあり得ない低い確率で細胞という生命体が誕生した。。
ウソみたいな話だが、現にこの地球上には数多の生物が蔓延しているのだから、この事実は否定できない。。
これらの生物はなぜ死ぬのか。。
「命の総量」は決まっている(地球のキャパシティー)。。ということと、今も人間を含む「生物は進化している」から。。ということが本書では示される。。
人はなぜ「死」をおそれるのか。。
本書では、ズバリ「人には共感力があるから。。」と指摘している。。
いずれの詳細も本書で確認されたい。。とは思うが、私は「人が死をおそれる理由」は人間には未練という感情があるから。。とも思ってしまう。。
海から長距離移動して川を遡上し産卵を終えたら潔く死を迎える「サケ」とは違う存在。。
人間には「生まれてきたからには何かを成しえたい。。」という願望がありつつ成就できなかったり、この世の中の風景、人物と別れたくない感情。。それが未練かな。。と思う。。
しかし、「死ぬことで生物は誕生し、進化し、生き残ってくることができた。。」(P.202)これが「ターンオーバー」。。
この意味を忘れないようにしようと思う。。
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